Mummy-D Solo Debut Single
「同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO (THA BLUE HERB)」
SINGLES 2023.05.31 Release
Mummy-D(RHYMESTER)、記念すべきソロ活動始動曲は、
過去の確執を経て20数年越しの邂逅を果たしたILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)をフィーチャー!
Mummy-D「同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO」
2023年05月31日 Release
Produced by DJ Watarai
Lyrics by Mummy-D、ILL-BOSSTINO
Mixed by D.O.I. (Daimonion Recordings)
Art Direction & Design: Takuya Nakashiro (BUCCI for Golfickers®)
「同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO」配信はこちらから
iTunes Storeほか主要配信サイト、
Apple Music、Spotify、dヒッツほか定額制聴き放題サービスで配信中。
https://ssm.lnk.to/OTWM
解説
日本を代表するヒップホップ・グループ:RHYMESTERのラッパー/プロデューサーとして、30年を超えるキャリアを築いてきたMummy-D。これまでにソロ・ラッパーとして、おそらく国内最多200曲近くにのぼるフィーチャリング・ワークや竹内朋康とのユニット:マボロシなど、グループ外の活動も精力的にこなしてきたが、純粋な意味でのソロ活動/ソロ作品のリリースはこれまでなかった。そんな彼が2023年、ついにソロ活動を本格始動する。
ソロ活動の始動というだけでも大ニュースなのだが、その始動一発目となる新曲“同じ月を見ていた”で、あのILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)を客演に招いているというのも、ライムスター(またはTHA BLUE HERB)のキャリアを追い続けてきたファンにとっては驚きの展開かもしれない。
時は1990年代後半。RHYMESTERは東京、THA BLUE HERBは札幌をそれぞれの拠点とし、各々の目標と野心を掲げ、急拡大し始めた日本のヒップホップ・シーンでしのぎを削っていた。そして、複数の楽曲やインタビュー発言などを通して生まれてしまった両グループの確執=ビーフは、当時のリスナーたちからの様々な憶測も呼び、今もなおヒップホップ・ファンの間で語り継がれている「伝説」となっている。
そこから20年以上の時を経た2020年代。酸いも甘いも経て生き残った彼らのわだかまりはついに解け、2023年4月に発表されたILL-BOSSTINOのtha BOSS名義でのソロ・プロジェクト収録曲「Starting Over」でMummy-Dが客演。多くのリスナーに衝撃と感動を与えたが、彼らのマイク交歓はそこで終わらず、Mummy-Dの記念すべき初ソロ名義曲でも実現することとなった。
RHYMESTERの代表曲のひとつ「ラストヴァース」でのプロデュースや、tha BOSSの新作でもトラックを提供したDJ WATARAIによる、太いドラムとエモーショナルなループが印象的なトラックに乗り、Mummy-Dは札幌、ILL-BOSSTINOは東京に初めて降り立った90年代のそれぞれの土地の情景と当時の感慨をライムにしたためていく「同じ月を見ていた」。それぞれ違う土地を拠点とし、その距離とお互いの状況の違いにより生まれた確執だったが、長年の荒波をサヴァイブしてきた彼らは、実は同じ志を持ち続けてきた(同じ月を見ていた)同士でもあった。移り変わりも新陳代謝も激しいヒップホップ/音楽業界だからこそ、この共演とこの楽曲のテーマはより意味を増して聴こえてくる。
Text: Yusuke "11zero" Ito
MUSIC VIDEO
【Mummy-D (RHYMESTER)コメント】
HIP HOP生誕50年の年に、53歳にしてソロデビューすることになるとは。しかもその曲が四半世紀に渡る因縁の、BOSS THE MCとのコラボになろうとは笑。HIP HOPっていいなあ。
なので、オレはもっと頑張ることに決めました。ソロもライムスターも。職業「ラッパー」を
ありにした日本で第一の世代として、それなりに歳をとった今、何を歌っていけばいいのか、
どんなコトバを発するのか。まだ誰も体験したことのない領域に突入して行く感じ、すげー
ワクワクします。ちなみに本楽曲「同じ月を見ていた」はBOSS名義の「STARTING OVER featuring Mummy-D」の続編にして前日譚。スタイルも出身地も異なる二人のMCの「時間」が織りなすゲージュツを、是非ともご堪能くださいまし。
【ILL-BOSSTINO (THA BLUE HERB)コメント】
ヒップホップ自体がまだ若い、もしくは若い人達のカルチャーだと長らく言われてきた。
まあ一理ある。ただそれは俺達の前までの話。40代、50代のラッパーが歌う人生の酸いも甘いも嚙み分けた曲の豊饒さがここからそんなイメージを覆していく。生きてりゃ生きた分、色々
あっからね。若気の至りのビヨンド。数は随分減ったが、残ったのは皆が精鋭。俺達が最前線。キャリア34年後のソロデビューおめでとうございます。シーズン2、派手に飾っていきましょう!